百五十年 手に継ぐ 秋田銘菓 / 菓子司つじや

つじやの商品案内

とうふかまぼこ

作りたての豆腐を搾り白身魚すり身を加え甘く蒸し上げた
秋田の冠婚葬祭には欠かせない引き菓子。

 ほんのり甘い、上質な豆腐と白身の魚肉を主原料とした蒸しかまぼこです。惣菜・おかずではなく、秋田に伝わるお菓子です。
江戸時代より冠婚葬祭の引き菓子として秋田県南地域に伝えられてきた郷土の伝統菓子で、当店では初代・辻ジュンの味と製法を五代・150年にわたり受け継いでいます。

 豆腐と魚すり身を合わせる独特の配合、合成添加物・保存料を使用せず、今でも1つ1つ手作りにこだわった「つじやのとうふかまぼこ」は、冠婚葬祭の口取りとして、またご進物やお茶うけにご愛顧いただいております。

お買い上げは「つじや楽天市場店」または各地の「つじや店舗」からどうぞ

つじや楽天市場店
各地のつじや店舗一覧

とうふかまぼこラインナップ

表面の皮種と味の違いで四種類(トラ、のり、昆布、たまご)があります。特にたまご皮は地場産鶏卵の黄身のみを焼き上げたもので、着色料を一切使っていないにもかかわらず、その色の鮮やかさと旨みには皆さん驚かれます。のり皮のみ中にゴマを練り込んであり、青のりとごまの風味になっております。


【とうふかまぼこ:トラ皮】全卵を加え鉄板で焼き上げたもの。


【とうふかまぼこ:のり皮】卵白にのり粉を加え焼き上げたもの。


【とうふかまぼこ:昆布皮】肉厚のある釧路産昆布で巻いたもの。


【とうふかまぼこ:たまご皮】卵黄に澱粉・砂糖で味付して焼き上げたもの。

ご贈答用、各種詰め合わせ、一口サイズなど様々なバリエーションもご用意しております。
●詳しくは【商品一覧・詰め合わせ】をご覧ください。


【とうふかまぼこ:一口サイズ】(トラ皮のみ)
単品、5個入り袋。
5個入、10個入の化粧箱。
(三杯もちとの詰め合わせもございます)


【伝統の形】小サイズ(左)と大サイズ(右)
※それぞれ左からトラ皮、のり皮、たまご皮、昆布皮


【ご贈答用化粧箱セット(例)】【ご贈答用詰め合わせ(例)】
(三杯もちとの詰め合わせもございます)

とうふかまぼこの成り立ち

 江戸時代より大曲・仙北地方の大きな結婚式やお祝いごとには、必ず豆腐かまぼこ(当時は豆腐巻物)がご祝儀や不祝儀などの口取りとして振る舞われました。
 現代のようにホテルや宴会場の無かった時代、祝い事などは地主の屋敷や各家で催されることが主で、その際には町料理人(=出張料理人)が呼ばれ、一切の仕切り・調理を任されました。この地方では冠婚葬祭に随分贅沢にお金をかける習慣があり、裕福な地主が多かったため、大きな宴では半月前から料理の準備を始めることがざらだったそうです。
 豆腐かまぼこは昔からお祝い事の口取りとして無くてはならない品で、今でも祝事や仏事、進物に使われるほか、日常のお茶うけにも喜ばれています。


かつての婚礼の様子(Photo提供:(C)大野源二郎)

 はじめは裕福な人達の特別な品であった豆腐かまぼこも、大正から昭和初期にかけて広く一般の住民へと広まりました。行事があると近隣縁者が集まり、専門の料理人に教わり・助けてもらいながら、幾日もかけて作られ、宴のお膳を飾っていたようです。
 戦前には広く普及した豆腐かまぼこですが、戦後は物資不足や手間がかかるという理由から一般ではほとんど作られることがなくなりました。ご高齢の方には、若いときにご自身で作ったり、手伝ったりした経験を持つ方が少し前までは沢山いらっしゃいました。

 魚肉の入手が難しい秋田県の内陸部に於いて、魚肉の替わりにお豆腐だけを使って作られていた豆腐かまぼこですが、大曲・仙北地方では雄物川をたくさんの鮭・マスが遡上したため、豆腐に加え地元で豊富に採れるサケ・マスのすり身を混ぜ、さらにその皮も利用して作られていました。すなわち大曲の豆腐かまぼこは秋から冬にかけてが最も美味しい旬な時期でした。大曲花館地区の鮭孵化揚は130年の歴史を誇ります。

※現在は味・衛生の面からスケトウ、アマダイなど白身魚のすり身を使っています。それによって旨みが深まるだけでなく、日持ちが良くなり巻物に加工しやすいなどの利点が生まれました。

手間暇を惜しまぬのが郷土菓子

 とうふかまぼこを作るのには大変な手間と時間がかかります。地域の伝統的行事食であるとうふかまぼこは、昔から冠婚葬祭といった大切な行事の際に沢山の女性達が協力して作る愛情と手間のかかるものでした。
 今でもかける手間ひまは変わりません。


朝作りたての豆腐をしっかりと搾る。豆腐の出来映え、気温、湿度で微妙に調整する搾り加減で製品の味が決まります。魚の白身肉と練り合わせることで独特の食感が生まれます。


一本一本丁寧に材料を盛り付け、一気に巻き上げます。ここでもたつくと味と風味が落ちるため、熟練の技が受け継がれています。その後、一本づつ型に入れて約1時間じっくりと蒸し上げます。

保存方法・お召し上がり方

●保存方法
冷蔵庫にて保管してください。保存料を使用しておらず、傷みやすい原料を使用していますので、日に日に風味と味が落ちます。賞味期限内でもお早めにお召し上がりください。冷凍は豆腐が主原料のため味が極度に落ちますので、おやめください。

●お召し上がり方
お好みの厚さで輪切りにしてお召し上がりください。冷蔵庫から出した直後でなく、しばらくして商品が常温に馴染んだときが最も舌ざわりと風味が良くお召し上がりいただけます。

◆原材料
[トラ皮]大豆、魚肉(スケトウ)、砂糖、卵、塩、凝固剤、着色料(クチナシ、紅麹)
[のり皮]大豆、魚肉(スケトウ)、砂糖、卵、塩、ごま、のり粉、凝固剤
[たまご皮]大豆、魚肉(スケトウ)、砂糖、卵、塩、凝固剤、着色料(クチナシ、紅麹)
[昆布皮]大豆、魚肉(スケトウ)、砂糖、昆布、卵、塩、凝固剤、着色料(クチナシ、紅麹)

◆賞味期限:製造日より1週間